読みは、「シェンショウジン」。
フィーネによって米国に持ち込まれた、鏡の聖遺物の欠片である。
シンフォギアからの技術派生で機械的に加工され、
F.I.S.保有の大型ヘリ「エアキャリア」に組み込まれている。
光の反射等、鏡に起因するいくつかの特性を備え、
そのひとつである「ウィザードリィステルス」は、
機体を不可視とするばかりか、振動、その他シグナルの一切を低減・遮断し、
索敵機器の目をくらませる効果がある。
(追記)
古来より鏡には、
施された術式や呪いを退ける、凶祓いの力が備わっているとされてきた。
それは鏡を表す最も端的な特徴が、輝きを放つことにあり、
そして「あるべきカタチ」を映し出すことだからである。
海中に超常の術式で封印されているフロンティアを解放し、
再び浮上させる事もまた、神獣鏡が担うべき重要な役割であるが、
その作業は容易ではなく、
機械的に増幅された力では実現に至らないことが確認されている。
(追記)
人の身に纏わせることを前提に、
シンフォギアとして開発されていた神獣鏡(シェンショウジン)であるが、
装者不在の現状と、F.I.S.の独自技術である機械制御によって、
当初はエアキャリアに搭載され、
ステルスや聖遺物由来の力を無効化するリムーバーレイのパワーソースとして扱われてきた。
だが、フロンティア計画の最終段階を前にしてエアキャリアから切り離され、
響の親友、小日向未来の心身を鎧う、
最凶のシンフォギアとして機能するのであった。
(追記)
神獣鏡(シェンショウジン)のシンフォギアの特徴に、
ダイレクトフィードバックシステムがある。
これは鏡の特性に倣って、装者の脳に「情報」を画として直接映写する機能である。
あらかじめ用意されたプログラムをインストールすることで、
バトルセンスの乏しい装者であっても機械的にポテンシャルの底上げをし、
短い期間でも合理的に戦闘練度を高める機能であるが…
脳に「情報」を直接映写する機能は即ち、
第三者から都合のいい「情報」を書き込める機能になりうるため、
装者の人格を歪め、洗脳する神獣鏡のシンフォギアは、
その意味で、とりたてて危険なシンフォギアともいえるのであった。
また、天羽々斬、イチイバル、ガングニール、シュルシャガナ、イガリマと比較して、
数段「格」の劣る聖遺物より造られたシンフォギアでもあるため、
必然、そのスペックも同様に低くなってしまったのも特徴のひとつである。
そのため、エアキャリアに組み込まれ、
ウィザードリィステルスのパワーソースとされていたのだが、
ウェル博士の自由な発想により、
この度あらためて、人の心身を鎧うシンフォギアとして機能することになった。
「ガングニールの融合深度を抑制するため、大切な響を戦わせたくない」
その想いを歪められた未来の心象により、
聖遺物由来の力を分解、あるべきカタチを映し出す「凶祓い」の力が強く顕現し、
さらにもうひとつ、放たれる圧倒的な輝きがもたらす光起電力効果、
および、ビーフェルド・ブラウン効果による飛行機能イオノクラフトをも実現している。
低スペックに加え、
鏡の特性から派生した隠形や分身等、いくつかの機能がオミットされているものの、
聖遺物に対する圧倒的な殺傷能力と他にない飛行機能によって、
最弱にして最凶のシンフォギアとして位置付けられる、文字通り「歪んだ鏡」である。
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